多良間島
宮古島と石垣島のほぼ中間に位置した、周りをサンゴ礁の美しい海に囲まれた素朴な島です。 島一面さとうきび畑が延々と広がり、収穫時期になると甘い黒糖の香りが島中を包み込みます。また多くの史跡があり、伝統芸能が継承されているのも魅力のひとつです。
集落と島の風景
「琉球風水」にそってつくられた基盤の目のような道とフクギ等の防風林に取り囲まれた緑豊かな町並み。2つの集落は、周囲をフクギの防風林に囲まれ「フクギの里」とも呼ばれています。また、多良間島はこれまで宮古とも石垣とも異なる独自の文化を保ち続けてきた島です。国の重要無形民俗文化財に指定されている「八月踊り」の時期には多くの観光客が島を訪れます。
島内交通
島一周は約15kmで、車で約23分、自転車で約1時間22分。多良間空港、普天間港から集落までは有償バスが運行しています。路線バスやタクシーはなく、島内の移動手段はレンタカー、レンタサイクル、有償バスのみになります。
【有償バス】 0980-79-2011
【レンタカー】
豊見城レンタカー:0980-79-2938
西筋レンタカー:0980-79-2030
あだんレンタカー:0980-79-2088
丸宮レンタカー:0980-79-2881
COCOハウスレンタカー:0980-79-2133
【レンタサイクル】
大徳商事:0980-79-2477
丸宮レンタサイクル:0980-79-2881
COCOハウス:0980-79-2133
観光案内
-
八月踊り/土原ウガム・ピトゥマタウガム
- 八月踊りは毎年旧暦の8月8日、9日、10日の3日間にわたって豊年祭で演じられる踊り。1637年に宮古、八重山に実施された人頭税制度で重税を課せられた人々が納税をすませた喜びと豊年を祈念するために行われるようになったと言われている。踊りが行われるのは中筋が土原ウガム、塩川がピトゥマタウガムで、どちらも古木が茂る聖域で、露天の踊り場として最適な場所。多良間の八月踊りは、獅子舞い、棒踊り、労役踊りなど土着の「民俗踊り」と沖縄本島からもたらされた「古典踊り」、「組踊り」の二つに分けられる。最初は島で創作された「民俗踊り」のみが演じられていたが、明治の初期から中期になって「古典踊り」や「組踊り」が首里を中心に沖縄本島から伝播された。祭の初日は仲筋の土原ウガムで、2日目は塩川のピトゥマタウガムで芸能上演があり、3日目は「ワカレ」と言って、両方の御願所で演じられる。
-
八重山遠見台
- 多良間島で最も高い場所(標高33m)に位置し、展望台からは多良間島を360度見渡せる。天気のよい日には石垣島の平久保半島が見えることも。隣には17世紀頃に船舶の往来の見張り台としてつくられた石積みの古い遠見台跡がある。
-
塩川御嶽とフクギ並木
- 昔、霊石2個が飛来してこの地で鎮まったことから御嶽が建てられたと伝えられている。650mほどの参道に続くフクギ並木と御嶽を囲む植物群落は、天然記念物として県指定文化財になっている。
-
運城御嶽
- 300年前に創設された御嶽で、御嶽を守るように群生しているフクギ群落は県の天然記念物に指定されている。
-
嶺間御嶽
- 字塩川嶺間区の北方に隣接した小高い丘にあり、嶺間按司(みねまあじ)を祀る御嶽。御嶽の神木としてそびえたつアカギの古木は樹高13m、幹周3.8mの大木で沖縄の名木百選にも認定されている。